05話「競馬の単勝1.6倍(勝率約50%)の馬は、連続で何回外れたか」
1番人気のオッズ別成績
上記は、1番人気のオッズ別成績である。
オッズ1.6倍の馬の単勝の勝率が、48.9%で・・・約50%勝つことが分かっている。
2分の1の確率なのに、オッズは2倍ではなく、1.6倍なの?という基本的な話(JRAさんが取っていくのでそうなります)は、横に置いておいて・・・
競馬で50%という事象について、少し掘り下げて、深く考えてみたい。
50%で1.6倍だと勝てないが、分析を行って、オッズを上げる工夫をしたとする。(オッズを上げる工夫?疑問があると思うが、その方法は別の記事に書くことにする)
仮にではあるが、貴方が、確率50%、オッズ2.1倍のある条件の買目を見つけて、勝てると見越して、投資競馬を始めるとする。
手元に100万円がある。次のレースが、条件に合うレースである。
勝率50%の馬で、オッズ2.1倍になる馬が居る。さて、投資競馬を行う貴方はいくら賭けますか?
勝率50%の馬に貴方はいくら賭けますか?
100万円もあって、勝率50%なら・・・
100万円いってしまうと、1回外れただけで、投資競馬が終わってしまうので、それは無いとして・・・
えっ?幾ら賭けたら良いんだろう?
まずは、様子見で、少な目に10万円にしましょうか?
表を見てください。10万円でも、破綻する可能性があります。
もう一度確認。勝率50%でオッズは2.1倍になるという買目です。じわじわ勝っていくのでは?
なぜ?
競馬に必ず立ちふさがる連続不的中の壁
この表は、単勝オッズ1.6倍の馬、つまり勝率が50%程度の馬を全レース単勝を買った場合の年毎のレース数、勝ち数などを表にしたものだ。
注目は、一番右の列、「連続負数最大」だ。勝率50%の馬(単勝1.6倍の馬とした)を時系列で順に買った時、連続で負けた数の最大を記載した。
例えば、2017年は、最大で単勝1.6倍の馬が連続で11回負けた事象があった。
2020年は、連続で10回負けることがあった。年毎に勝率の増減はあるが、10年間の平均は、約50%である。
連続11回外れる確率は、2の11乗分の1なので、2048回に1回発生する事象である。10年間で単勝1.6倍の馬が走った全レース数は1054回であるが、2048回に1回発生する事象が、発生してしまった。
連続10回外れる確率は、1024回に1回発生する事象なので、全レースが1054回ということを考えると、発生しても当然の事象である。予定通り発生したということである。
今回は、2分の1の事象を競馬の単勝1.6倍の例で説明したが、2分の1のケースは、実際には色々なケースがあるはずなので、それぞれのケースで上記のように何連敗するのか調べた方が良い。
競馬の資金管理
投資競馬では、資金管理は、非常に重要になる。
前述の通り、競馬を長期に勝つには、回収率を100%越えさせるだけでは無理である。
100%の回収率と持続可能な資金管理が不可欠な要素になる。
そうなると、シュミレーションして、最大何連敗を想定するのか?どれくらいの賭金なら破綻しないか?などを確認する必要がある。
確率50%の勝率の馬が、11連敗する例をお見せした。最大が11連敗だったからと言って、この先12連敗はしないのかは分からない。
この例では、11連敗することがあったので、その前提で・・・
1つの案として、1レースは、全資金の11分の1を賭けることにしたとする。
最初100万円の資金だと100÷11=約9万円賭けることになる。
当たっても、外れても、残った資金の11分の1を1レースの賭金にすると、前述の例では破綻することはない。
とても増えてきて、500万円まで増えたら、1回のレースの賭金は、500÷11=約45万5千円である。
このルールで、100万円から11連敗すると
100万円(賭ける前)⇒残金91万円(1連敗)⇒残金83万円(2連敗)⇒・・・・⇒残金39万円(11連敗)
100万円の手持ちから、11連敗した時の残金はなんと約39万円である。
このルールで、100万円から11連勝すると
100万円(賭ける前)⇒残金109万円(1連勝)⇒残金118万円(2連勝)⇒・・・⇒残金250万円(11連勝)
100万円の手持ちから、11連勝した時の残金は、気持ち少なく感じるが、250万円である。
このようにして、投資競馬は、持続可能な状態で継続することができる。